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「砂漠」伊坂幸太郎 [書籍紹介]

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伊坂幸太郎さんの「砂漠」。

社会に出る前のモラトリアム期間を過ごす大学生の男女5人の日常を中心に描いた青春小説。ものすごく大きな事件が起きる訳では無いのですが、どこにでもいそうな登場人物達の日常だからこそ、過去の学生時代を思い起こしつつ、世界観に入り込めました。 

"西嶋" のぽっちゃり&眼鏡という容姿と、熱量、口調は、サンボマスターの山口さんを彷彿させます(私だけ?)。実際に近くにいたら疎ましく思ってしまいそうな "西嶋" ですが、その思いの強さも、臆さない姿勢も、読み進めていくと魅力的に感じました。 

サン=テグジュペリの言葉を引用した、学長の「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである」という言葉には、ちょっと感動しました。自分は、入学当初の "北村" 的なタイプでしたが、"北村" のように仲間と過ごすことなく、卒業してしまったことが悔やまれます(留年して、5年もいたのに!!)。留年した為、同期と一緒に卒業式に出ることすら無く・・・ 

大学時代という、砂漠に出る前の特殊なモラトリアムの時間。別の過ごし方もあったかもという思いもありますが、砂漠に出た現在でも遅くは無いので、人間関係での贅沢ができるように日々を暮らしていきたいと思います! 

ところで・・・古賀氏は何をしていた人なんでしょうか!? 


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