「風神の手」道尾秀介 [書籍紹介]
スポンサードリンク道尾秀介さんの「風神の手」。
遺影専門の写真館がある街を舞台にした、時代/世代の異なる4つのお話で構成された作品。
個々のお話で起こるたくさんの出来事や "嘘" が互いに影響し合っていて、今の自分たちの存在もまた、過去の出来事の結果であるというのは、私の好きな映画「バタフライエフェクト」を彷彿させます。
読み進めて行くうちに、「あっ、あの時のあの人か!?」という感覚も面白いです(逆に、「・・・誰だっけ?」ということも。一気読みするのが良さそうですね)。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざや、映画「 バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD] 」と同様に、「風神の手」というタイトルも、"風" を媒介としてものごとが影響し合っているということかなと思いました。
複数のお話がつながりあっていることで描かれる全体像こそがこの作品の醍醐味ですが、第一章だけでも十分に面白いというのがすごい。
とても面白かったです。かなりお勧め。
スポンサードリンク
タグ:道尾秀介